皆さんも強烈な記憶があるように2011年3月11日に、東日本太平洋沖地震が起こった。この地震の影響や今後の課題についてはもう少しゆっくり話したい。その日、都内の駒場にいて、建物の屋根が大きくゆっくりと揺れた。状況を見ながらとりあえず事務所に帰ろうとしたが、電車が動かない。結局6時間15分かけて歩いて事務所の川崎に帰り着いた。
職員は全員無事を確認できてほっとしたが。東北地方を中心に甚大な被害が出ていた。
現地調査は、すぐには現地に入れなかったので、地元の川崎・横浜・千葉・東京をの湾岸部を調査した。液状化の調査である。
3月末ごろから4月にかけて、現地に入れそうなので、福島中南部と那須地域の調査と、3月12日に誘発地震が起こった長野県北部地震の現地を見た。福島県南部はその後4~5回調査した。これは4月11日に起こったやはり誘発地震の調査のためだ。年内には岩手・宮城県の調査も終えた。大変な災害で、成果をいろいろな学会で発表中である。
これからの日本列島の地殻変動がどのように推移していくか心配である。