2012年2月6日月曜日

タトラス山地の裂け目

 山の尾根を縦走していくと、時に尾根がとなりあわせで2つ並んで走っているところがある。これは不思議である。山は削られるので先のとがった一筋の尾根が延びるのが普通だからだ。なぜだろう。差別侵食か活断層かいろいろと原因はあるが、尾根が避けて尾根ごと滑り出しているのが多いことがわかってきている。我々はこれを2重山稜と呼んでいる。タトラス山地を縦走したとき、まさにこの裂け目を見ることが出来た。ここは、2重山稜を始めて認識した場所でもある。
この2重山稜は世界中や日本でも良く見ることができる。2重山稜は最近話題になっている深層崩壊の赤ちゃんでもあり、大規模な斜面崩壊を考える上で重要な地形といえる。

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