2012年2月20日月曜日

温泉開発

温泉を出して欲しいというの相談もあった。元々温泉宿であったが、湯量が減ってきて困っているとのこと。大学の先生にも相談したが、ここを掘れというだけで調査費用を持っていく。もう少し科学的に説明して欲しいという依頼である。
 すぐに、現場を歩き回って地質の分布、地質構造を調べた。その結果から、水理学的考察を行い温泉の出そうなところを決め、宿の方に説明した。粘土のある断層・岩盤の開口割れ目系・褶曲構造の交差・大小地形特性などを用いてここしかないよと結論した。たいそう納得してもらって、すぐに温泉井戸を掘って欲しいということになった。費用は何千万である。了解してボーリング機械を手配しようとしたが、うまく空いている機械がなく、少し待ってもらっていた。
 1ヶ月くらいして、温泉宿から連絡があり、ここがよいといわれた箇所を試しに重機で掘ってみたら、温泉がでたという。まさか、そんな表層で温泉が出るとは思っていなかった。何百m掘ってあたるかどうか心配であったのだ。なにせ、温泉はみずものである。あたらないこともある。とりあえず、よかったですねと答えたが、何千万円損をした格好である。技術力がありすぎるのも時に損をすることがある。その宿からは、一泊無料の招待状がきた。これでよしとすべきであろう。

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