人形峠と聞いて、ウラン鉱の里とわかる人は少なくなった。岡山県と鳥取県の県境にある峠である。ここに、ウランが濃縮した地層がある。日本では、ここと、岐阜県の東濃地区の2箇所である。ウランはもともと花崗岩などに入っている。今、問題になっている自然放射能の高い低いが地域によって違うのは、この花崗岩によるところが多い。ウランの鉱山になるためには、ウランの多い花崗岩が風化し、水に流され、堆積物として濃縮しないといけない。世界のウラン鉱山もほとんど、そのような成因である。このウラン鉱山跡の地下水移動をしらべた。日本の未来を託した鉱山も汚染の問題にさらされる。なんともやりきれない。すぐ近くの三朝温泉は放射能の効用をうたって有名である。
日本には廃鉱が多いが、その跡地調査もいろいろとやった、廃坑を利用した石油備蓄など、リユースの考え方をいろいろな分野で考えたい。
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