2011年10月26日水曜日

森林部門をとる

  技術士の応用理学と建設部門の相談にのりながら、その本質は環境地質学であったようだ。その中で、応用理学と建設部門の技術に密接に関係している斜面の安定問題と環境保全の代表格のような森林がどのように係わるべきかを長年研究していた。わかりやすく言うと、斜面の安定問題は、地盤の地質や工学的強度、水理学によって研究されており、地表にある植生は無視されることが常である。反面、植物や森林などの生物をを扱う研究者は、地質や地盤には無頓着で、生き物の研究や環境の保全に熱心であることが多い。両者の接点は唯一、地盤表層の土壌という感じであった。これらの専門分野のニッチには面白い課題が多い。今回のニッチ領域は防災と環境保全という大きなニッチでやりがいがある。
 10年以上をかけて続けていたこの研究は、その都度が学術論文に掲載していた。これらをまとめると、学位論文になるだろう。技術士の幅を広げる意味で、森林部門の技術士にチャレンジした。今までやったことのない林業の勉強を平行してやらないといけない。試験では、植生と斜面安定の研究や実績を書くことにした。結果は、何とか合格した。
 境界領域は広い。私のキーワードは環境地質だ。

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