ポーランドでの国際会議と地質・地すべり巡検もあった。一番の印象は、タトラス山脈の2重山稜である。ロープウェーで山頂近くに着くと、周りは雲の中で真っ白である。稜線沿いにトレッキングしながら山を下る計画である。とにかく出発。途中から快晴に変わった。世界で始めて文献に載った2重山稜をみて感激し、何枚も写真を撮った。下りも氷河地形が随所にあり、距離は長かったが飽きないトレッキングであった。
そのほか、いろいろな地すべりを見学した。都市内の河川沿いのすべり、田舎のゆっくりとしたすべり、山岳地の斜面崩壊と興味は尽きないが、日本と違って降水量の少ない地域のすべりは、何か勢いというかすべりの速さを感じさせない印象であった。そのほか、巨大な露天掘り炭鉱のすべりや岩塩鉱山内での会食、バルト海の海岸侵食をみたのもよい経験である。
ドイツやロシアとの国境問題や、首都ワルシャワ・古都クラクフの都市文化も考えることが出来た。バルト海沿いなどで取れるアンバー(琥珀)はお土産に最適で、私は、琥珀のほかに岩塩のランプや木の彫刻品も買ってかえった。いつも、何でこんな土産?と家族に言われるが、このときは、喜んでもらった。
技術士のよい勉強になっている。
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