2011年9月8日木曜日

研究者としての地質

大学を卒業し、そのまま研究者として大学院にいくことにした。単車での地質調査をしながら火打ち石に使われる火花のでるチャートの成因を探ることにした。チャートが生物起源の石か、無機的沈殿物かの論争があった。チャートの中から、放散虫や珪藻という水中の住む微化石を抽出し、生物起源とした。さらに、時代によって放散虫や珪藻の変化が見つかり地層を分けることも出来るようになった。ただ、チャートの堆積環境や層状構造がどのようにしてできるのかわからなかった。現在も層状構造の起源はわかっていないようである。
自然の中にはわからないことがまだまだ多い。わかってもわかっても自然科学の研究に終わりはない。
2年間の研究期間であったが、立派な多くの研究者との出会いで、いろいろな刺激を受けた。今でも付き合いがある方も多く、お互いに刺激しあったり、教えを受けることも多い。地質学をベースとした技術士の活動を行う上で頼もしい助言者になってくださっている。

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