2011年9月26日月曜日

落石とは

 落石は、斜面や崖に残っている転石や浮石が何かのはずみで落ちる現象で、素人でも理解しやすい。転石は斜面に転がっている不安定な大きな石をいい、浮石は崖の岩盤であるが、岩盤にかろうじてくっついている剥がれそうな石を言うことが多い。どちらも落ちれば落石に変わりはない。専門家が分けるには理由があって、落ちる原因や対策の仕方が変わるからである。御容赦願いたい。
 石が落ちるきっかけは、大体理解してもらえるとは思う。地震・豪雨などの自然現象が第1である。第二に崖での工事などを考えてよい。山地では大きな動物が石を落とすことがあるが、そう多くはないだろう。
 対応策は、崖に近づかないことである。どうしても近づく必要があれば、崖をよく観察して、危なそうな転石や浮石がどこにあるか知っておくこと。本当に、危ないと思ったら、崖の不安定な転石や浮石を直接取り除くか、ネットやボルト、コンクリートで固定するのがよい。それが出来なければ、多少落ちてきてもが崖下でキャッチするようなネットやコンクリートの壁を作ることである。
 後になるほど、言うは簡単だが、時間とお金がかかる。ちなみに、落石の予測は難しく、崩壊より予兆現象が少ないので要注意です。能登半島沖地震では直径5mもする落石がありました。崖で小石が落ちるとか、土砂がぱらぱら落ちるとか、木が傾くとか、水の出方が変ってきたとか、崩壊の予兆現象とよく似たことが起こるときもあるので注意していてください。

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