地質調査をしていると野生動物にあうことが多い。少し、山の中でであった野生動物の話をしたい。まずは、サルとダイコンである。夕暮れ時、山からおりて来たとある田舎の集落で小道を子供がダイコンを抱えて横断しているように見えた。それにしてはダイコンの持ち方が引きずるようで、ぎこちないので近寄ってみる。なんと野生のサルがダイコンを持って山に帰るところであった。
どうしてよいのかわからず、とりあえず、「こら」といって追いかけたが、足早に逃げられた。すぐ近くに民家があり、ダイコン畑の主とおぼしきあばさんに告げたところ、いつものことでしょうがない。年寄り1人では集団で来る野生のサルは怖くて勝てないとあきらめていた。
そういえば、別の地方の山間集落でも、人家の近くの柿の木に野生ザルが集団で登って熟した柿を食べているのを見た。近づいて注意すると威嚇しながらしぶしぶ退散した。私は、これでも未だ若く?、サルを追いやる力をサルのほうでも認めた形である。最近、限界集落が増えてきている。限界集落は自然と人間の住む場の最前線なので、いろいろな意味で体力がいる。本当は高齢の方ではなく、若者が住むべきところのような気がしてならない。
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